芸総での貴重な時間が今の自分を支えています

第４期生　美術科卒業　岡田悠梨乃（株式会社ニュートンプレス 制作室・科学医療系イラストレーター）
芸総の授業では時間をかけて１つの作品に向き合います。よく見て考えて描くこと。先生から繰り返し言われました。
試行錯誤の日々でしたが、今までを振り返ってみても、そこまでじっくり描けたのは芸総に通った時にしか経験できなかった、貴重な時間です。
社会人でも落ち着いて考えることは要所で必要になると思います。人生を変える重要な決定もあるかもしれませんが、日常や仕事で初めて使う道具や機能を期限までに使えるようにしたり、そもそも苦手なことだったり、やってみてもうまくいかなかったりするときもあります。
そんな投げ出したくなる時、今となっては古典的な技法にも感じますが、木炭で手と鼻の穴を真っ黒にして、本気で悩んで挑んで、お茶畑の間を自転車で走り抜けていた芸総の日々を思い出し、あの時のように、また頑張ってみようと気合いが入ります。

瑞々しい青春の日々がそこにある

第２０期生　彫刻専攻
重なり合う足音、どこからか聞こえる歌声、木を削るノミの音、様々な音が犇めき合う芸総で、彫刻に出会いました。特殊な設備や環境が生み出す含みのある毎日がとても心地良く、新鮮な感覚を毎日得ていました。体でアートを体感する時間が沢山ある、とっても貴重な3年間を贅沢に使わせていただき感謝しています。芸総での様々な出会いと蓄積を経て、現在は東京藝術大学で彫刻を専攻しています。アートを堪能できる僕らって、なんて幸せなんだ！
（東京藝術大学　美術学部　彫刻専攻）

人間的に成長し、毎日が充実

新たな自分と出会う

第１９期生　油絵専攻　喜久永桃香
私は３年間の芸総生活で、まだ見ぬ新たな自分と出会う事ができました。志は同じながらもそれぞれ異なる色を持つクラスメイト、先輩、後輩、そして先生方と過ごした日々から得た発見や学びは非常に多く、そのひとつひとつが確実に今の自分を形成させてくれるものとなりました。また、人との関わりや制作を通して、これからの自分に大きく影響を与えるような「好き」や憧れ、夢が見つかるかもしれません。芸総は自分の中に眠る可能性を引き出せる場所です。皆さんも芸総で新たな自分と出会えますように！
（多摩美術大学　美術学部　絵画学科油画専攻）

楽しさが詰まっている３年間

第１８期生　日本画専攻　志村寧音
入学から卒業まで、楽しさが詰まっている充実した３年間は瞬く間に過ぎていきました。芸総の良さは同じ芸術を学ぶ仲間と出会い、日々着実に表現力や技術、知識を身につけられることだと思います。4つの芸術学科それぞれの作品を、身近に感じながら生活できる空間はとても魅力的です。また、それぞれの特徴を活かした様々な学科行事は、芸総ならではの楽しみが沢山詰まっています。どうぞ芸総での学びを楽しんでください！
（武蔵野美術大学　造形学部　日本画学科）

芸術に溺れる３年間

現在、大学では芸術学をはじめ、デザインや映像等、幅広い領域を学んでいます。学科の特性上、作品を制作することが少なくなった今、芸総という環境がどれだけ恵まれていたかという事を改めて実感しています。志を同じくする仲間や先生方との出会い、美術に対してここまで没頭できた３年間は、私にとってかけがえのない財産となるでしょう。様々な芸術に触れ、芸総でしか味わえない濃密な時間にどっぷりと浸かってみて下さい。

特別な時間

私は現在、武蔵野美術大学の大学院で油絵を勉強しています。そんな私にとって、芸総で過ごした３年間は特別な時間でした。作品と向き合うことで日々自分が高まっていく感覚。志を共にし、励まし合い、生涯競い合える友人たち。美術のことやそれ以外のこと、数え切れないほどの大切なことを教えてくれた先生方。芸総での生活は、毎日が学びと成長であり、感動に溢れていました。芸総で過ごした時間は、今も作品制作を通して私の中に生きています。皆さんも、芸総で精いっぱいの特別な時間を過ごしてください。

もっともすばらしいのは「出会い」

芸総美術科というところは、もちろん美術ついて学ぶ場所です。そこには素晴らしいことが数多く存在していますが、私が最も素晴らしいと感じたことは、人との出会いです。美術についての知識や技術を手に入れることも、美術科に入った人間として大切なことです。ですが、それよりもっと大切なのは、美術について指導してくださる先生方や語り合うことのできる仲間の存在でした美術に関してまだまだ未熟な生徒がひとりで作品の制作をしていると、無意識の内に視野が狭くなってしまうことがあります。そしてそのことに気がつかないまま、いつの間にか制作が行き詰まることはよくあることです。そんなとき、その詰まったものを取り除くきっかけをくれたのが、先生や仲間の率直な一言であったりしました。そんな出来事があって、やはり素晴らしいと感じています。美術科に入って私が成長することができたのも、そうした経験によるものが大きかったと思います。芸総を卒業してしまうと、こんな体験はおそらく滅多にできなくなるでしょう。先生方や３年間同じ教室で生活する仲間たちと過ごす芸総での日々を、是非、味わって欲しいと思う。