舞台芸術科【2025年振り返り】その3 第24回学科公演・演劇「ロミオとロザライン」
舞台芸術科2025年振り返りの3回目は、前回に引き続き24回学科公演を御紹介します。
今回は演劇専攻による演劇作品です。
3 演劇「ロミオとロザライン」
演劇専攻は、「ロミオとロザライン」(作・鴻上尚史)という作品を、授業担当講師の南野真一郎先生御指導の下、上演しました。この作品は、「ロミオとジュリエット」の冒頭で、ロミオが恋い焦がれている「ロザライン」という女性に焦点を当てて描かれています。ロミオがジュリエットと出会う晩餐会に行ったのは、実はロザラインに会うためだったのです。そして「ロミジュリ」本編には、ロザラインは名前が語られるだけで、登場しません。
最初に、パンフレットから作品紹介文を引用します。
「誰もが知る物語の影には 誰にも知られない物語がある。
ロミオが最初に恋した人 それはジュリエット―― ではありませんでした。
あなたは知っていますか? 名前しか残されなかった 彼女のことを。
語られなかったその思いは 現代の舞台で目を覚ます。
主役じゃない誰かの物語。
運命に選ばれなかっただけの 埋もれていた真実。
これはもうひとつの ロミオとジュリエットの物語」
オープニング
物語は、ヴェローナの街、ロミオとジュリエットの有名な口上から始まります。
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「花の都のヴェローナに」 |
キャピュレット家とモンタギュー家の争い | そしてダンス! |
物語は、主に二つの場面を行き来しながら展開します。
現実・「ロミオとジュリエット」公演本番5日前、稽古に励む俳優たちと演出家
演出家松谷は「ロミオとジュリエット」の本番を5日後に控え、俳優たちと稽古に励んでいました。ところが、ロミオ役北山によるロザラインへのある疑問から、稽古は混乱し始めます。
松谷の夢の中・「ロミオとジュリエット」の物語の中
夢の中で松谷は「ロザライン」となっていました。松谷はロザラインの立場から、ロミオとジュリエットの恋を見つめることになります。
やがて、二つの世界は松谷の中で交錯していきます。そうして「ロミオとジュリエット」の物語はロザラインを加え、結末へと向かっていきます。
うらばなし
| 劇中俳優が使用した台本 | 「ロンドンチーム」演劇ページ | 週刊誌記事① | 週刊誌記事② |
1 劇中の「プロデュース公演」の公演タイトルを考えよう、ということになり、カンパニーは「TWENTY FOUR PRODUCE」、そして公演名は劇中のセリフより「セブン・シェイクスピア VOL.1」と設定されました。これは生徒たちの練習用台本にも記載され、それがそのまま舞台上の小道具としても使われました。
2 現実と夢の中、二つのチームは稽古場では「東京チーム」と「ロンドンチーム」と呼ばれていました。裏設定として上演では特に説明されませんが、夢の中でロミジュリを演じ、常に東京チームを見守っているのは、「シェイクスピアのカンパニーでロミジュリを初演した役者たち」で、その初演メンバーが時を超えて現代の俳優たちを見守っている、というイメージでした。この設定は生徒によってパンフレットや会場装飾に反映されました。
3 劇中で炸裂する「文◯砲」、生徒は小道具として週刊誌の該当ページを作成して使用していました。客席からは見えないと思いますが、生徒たちのこだわりでした。
ご観劇いただいた皆様、改めましてありがとうございました。