2022年7月の記事一覧
舞台芸術科【第21回公演 特集】本番&作品紹介 その3・フィナーレ、そして
最後はフィナーレの紹介と、その他公演にまつわるいくつかの写真をご覧いただきます。
学科公演、ラストは出演生徒全員によるフィナーレです。これは、公演が専攻別に分かれて以来行われているもので、二つの専攻に分かれて発表を行った生徒たちが、最後に唯一クラス全員で舞台に立ち、一緒に行うパフォーマンスです。すべて生徒たちの手で作られ、感謝の気持ちと、この公演にかけてきた彼らの思いが込められています。
今回は21期生の許可をもらい、舞台写真とともに、彼らが舞台上で語った「ことば」を、紹介します。
フィナーレ
「ただがむしゃらに走ってた。」
「やりたいことも思うように出来なくて、みんなの存在が遠くなっていく気がした。」
「この声が聞こえるあなたに、もっと上手に伝えられたら…。」
「もしも願いが叶うなら」
「この気持ちを届けたい!」
「もしも願いが叶うなら」
「みんなの願いをたくさん見たい!」
「もしも願いが叶うなら」
「みんなとずっと一緒にいたい」
「振り返るといくつもの道があった。足跡は素直で、曲がりくねっていた。」
「気づいたら足跡はいくつも増えていて、隣には君がいた。」
「そんな君はいつしか負けたくない相手になっていて、追いついて追い越して辛い時には寄り添って」
「一緒にゴールをめざして走ってくれる君は、私の最強の相棒で最高のライバルだった。」
「君に出会って、勇気を貰って、新しい道を切り開くことを知った。」
「私らしくここにいられるのは…君が、」
「そばにいたから」
「私たちの道は決して綺麗なものばかりじゃなかった。」
「叫んで 転んで 痛くて 戸惑って 躊躇って」
「でも、どんなつらさも君と一緒なら」
「笑い飛ばして、立ち上がれた」
「暗くて怖い1歩も君がいれば強く踏み締められる。」
「君が差し出してくれた手を 力いっぱい握りしめた。」
「その手の温もりは私の希望だった。」
「なんでもない道も、君と歩けば忘れられない時間に変わる。」
「新しい光の方へ走っていこう!」
「私は君とならどこへだっていける!!」
「私たちの前には、まだまだ長い道と大きな壁がある。」
「きっと何度も転んで、ぶつかって泣きたくなってしまうと思う。」
「でも私たちなら絶対に大丈夫。」
「だって私たちにはこんなにも最高な仲間たちと」
「『創造』する力が、楽しさがあるから!」
「この先の道はどんなことが待ってるだろう!」
「明日の色はどんな色だろう!!」
「もっと知りたい!もっと見てみたい!まだまだずっと走っていたい!!」
「走っておいで。…たくさん…たくさん、」
「いってらっしゃい」
「足の裏から伝わってくる土の感触
揺れ動く緑の匂い
果てしない空
全部忘れない」
「私を変えてくれた君と歩いた道、それはかけがえのない宝物なんだよ。この気持ち、届くかな?」
「届いたよ。私の宝物はあなたが隣にいた時間。
あなたの笑顔は希望だよ。」
「この瞬間、ずっと大きく息を吸っていたい。
私はどこへ行ってもこの日々を…。」
いかがだったでしょうか。彼らの紡ぎ出したことばから、溢れる想いを感じ取っていただければ幸いです。
さて、残りわずかとなりましたが、21回公演にまつわる、いくつかのシーン、写真を紹介して終わりとします。
終演後
幕が下り、鳴り止まない拍手の中、舞台上では生徒たちが肩寄せ合い、公演の成功に笑い合い、そして涙していました。
そして、涙も乾かぬまま、写真撮影です。
その後、ご指導いただいた講師の先生方、お世話になったスタッフの皆様にお礼をしているのは、毎年の光景です。
パンフレット
今年のパンフレットもなかなかの力作で、ご来場いただいたお客様にとても好評でした。表紙、裏表紙だけ紹介しますが、中のページも凝った作りとなっていました。
以上で、【第21回公演 特集】を終了といたします。公演は終了しましたが、芸総生活はまだまだ続きます。フィナーレのことばにもあるように、彼らはまだ走り出したばかり、まだまだ走り続けます。引き続き応援いただければ幸いです。
舞台芸術科【第21回公演 特集】本番&作品紹介 その2・演劇専攻
昨日に続いて、その2は、演劇専攻の本番の様子と、作品紹介です。
演劇 「リボンの騎士~県立鷲尾高校演劇部奮闘記~」
作 横内謙介 原作 手塚治虫 作品提供・協力:手塚プロダクション 上演台本・演出 南野真一郎
この作品は、長年にわたり演劇界で活躍されている「劇団扉座」主宰の横内謙介さんの作品で、扉座の本公演はもちろん、扉座の俳優養成機関にあたる扉座サテライトの卒業公演としても上演されているものです。今回の上演では、その台本を21期演劇専攻に合わせて、授業講師の南野先生に潤色していただいたものを上演台本として取り組みました。以下、上演の様子を写真と共にご覧ください。
県立鷲尾高校演劇部は、次回の特別公演で何を上演するか、侃々諤々と検討中。そこに部員の池田まゆみが「リボンの騎士」の上演を提案する。
まゆみがストーリーを語り始めると、幻想のように現れる、漫画の中の登場人物たち。
サファイアにフランツ。ジュラルミン&ナイロン、そしてへケートの悪党たち。さらに、ヒョウタンツギも。
この6人、稽古場では「メルヘンチーム」と呼ばれていました。劇中ではジュラルミンが「リアルリボン」とも言っていましたが。
応援団部が廃部となり、涙にくれた中島親弘は、演劇部に入部。彼はまゆみの因縁の相手だった。
「リボンの騎士」上演を決めた鷲高演劇部。しかし、次から次へとトラブル続出!その一つ一つに打ちのめされながらも、上演に向けて進んでいく部員たち。その渦中にいるまゆみを、サファイアたちは時に静かに、時に賑やかに見守っている。
ハタキダンス!
まゆみの稽古に駆けつける、「リアルリボン」の面々。
元応援団部親弘と小田から、演劇部に贈られる「勝利の大拍手」!
予告編、上演。が!
いよいよ「リボンの騎士」本番。
舞台上はその「舞台裏」。お客様はまゆみたちと一緒に、鷲高演劇部による上演を後ろから見る形になりました。
最後に訪れる、別れ。
そして、大団円、カーテンコールへ!
ありがとうございました!
最後に秘蔵写真。
お客様から見えなかった、「リボンの騎士」の「表側」です。
見えていないところでも、しっかり芝居しています。
以上、演劇専攻の作品紹介でした。次回はこの「第21回公演 特集」の最終回として、フィナーレなどをご紹介します。
舞台芸術科【第21回公演 特集】本番&作品紹介 その1・舞踊専攻
6月25日土曜日。快晴。
劇場入り4日目、そして最終日。いよいよ本番です。舞踊専攻は毎年、クラシックバレエとモダンダンスの2作品を上演します。以下、写真を交えてご紹介します。
1 クラシックバレエ「眠れる森の美女」より
「眠れる森の美女」はチャイコフスキー作曲によるバレエ音楽を元にしたバレエ作品です。クラシックバレエの代表作の一つで、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」とともに三大バレエと呼ばれています。お話はペローによる童話「眠れる森の美女」が元となっています。
6人の妖精たち。「優しさの精」「元気の精」「鷹揚の精」「呑気の精」「勇気の精」そして「リラの精」。
オーロラ姫。お話の主人公です。妖精カラボスの呪いにより、眠りにつき、そして長い時を経て、王子の口づけにより目覚めます。
花のワルツ。オーロラ姫のお祝いの場を華やかに彩ります。
宝石の精。オーロラ姫と王子の結婚をお祝いします。
華やかにフィナーレ
今回の上演は、第1幕と第3幕からいくつかのシーンを抜粋した上演となりました。学科公演ではここ数年にわたり、隔年で上演されている演目ですが、指導いただいている山本先生により、毎年その期の生徒たちに合わせてオンリーワンの作品となるように振付、構成されて上演しています。
2 モダンダンス「Responseする身体(カラダ)」
「“…するカラダ” Responseは、反感、反応、応答
人体をテーマに私の身体(カラダ)の内側や外側への働きかけや、そして他者との働きかけによって身体(カラダ)はどのような反感や応答をするのか?
21期作業はまず、骨(人体)を描くことからスタートしました。」(当日パンフレットより)
プロローグ「未分の分化」
シーン1-a「Bones 骨」
シーン1-b「First contact」
シーン2「Diagonal & CORE 循環」
シーン3「Subtle axis 微妙な軸」
幕間
シーン4「9 Girls Feel 触れる」
シーン5「Breath いきの行方」
「人体」と「反応」をテーマとしたこの作品は、クラシックバレエとはまた違った、ダイナミックで身体性溢れる作品でした。
次回は、演劇専攻の作品について、ご紹介します。
舞台芸術科 第21回公演 報告
6月25日(土)、所沢市民文化センターミューズ・マーキーホールにおきまして、21期生による、舞台芸術科第21回公演が上演されました。当日は6月としては記録的な猛暑の中、500人を超えるたくさんのお客様にご来場いただき、ほぼ満席の中、本番を迎えることが出来ました。
21期生はコロナ初年度入学となった生徒たちで、異例の6月入学式から始まり、これまでの様々な発表も、ほとんどが制限のある中での実施でした。そのため、残念ながら保護者の皆様にも、せっかくの発表にご来場いただけなかったことも多くありました。そのような年次ですので、この学科公演で、マーキーホールを埋め尽くしたお客様の温かい拍手の中、学科公演を実施できたのは、そしてそのお客様の前に立ち、万雷の拍手に感激の表情を見せている生徒たちを見ることが出来たのは、授業担当としましても本当に嬉しいものでした。改めまして、ご来場いただいた皆様、そしてご来場叶わずとも生徒たちに対しご支援いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。また、公演を支えていただきました講師、・スタッフ・関係各所の皆様方にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
ロビーに展示されたウェルカムボード
保護者の皆様からのお花
応援していただいた皆様、ありがとうございました!
さて、本番の舞台写真の整理もでき始めて参りましたので、少し遅くなりましたが、今年度の作品のご紹介、そして本番の様子を、最後の「21回公演特集」として、本番やリハーサル時に撮影した舞台写真などを交えながら、次からのニュースでご報告いたします。ぜひ、そちらもご覧ください。