映像芸術科 Top

伝えることを学ぶ

 
   映像表現を学ぶことを通して、様々なメディアで「伝える」力を育てる学科です。
 
 

現代社会の中で求められる力を培う

映像芸術科は、芸術としての映像に関する専門的な学習を通して、創造的な表現力を高め、豊かな感性を育てます。また、映像メディアに関する情報を理解し、判断できる力を培うとともに、自らの考えを他者へ発信できる能力を育成することをねらいとしています。それはデジタル機器の発達やネットワークの広がりの中で、様々なメディアが生活の中に浸透している現代社会の中で、必要な力であると考えるからです。
 

 

 

1年次:インプットする

2年次:リサーチする

3年次:アウトプットする

メディア・コミュニケーションとデザイン

映像芸術科の授業では、伝えたいことを様々な媒体(メディア)にまとめ、伝える実践(コミュニケーション)を繰り返します。その中で、伝えるための様々な工夫(デザイン)を学ぶ事になります。自己を表現する力を養うことを目的としたカリキュラムが1年次から組まれています。

 

目指すもの

映像を学ぶことで、将来は芸術表現を軸に社会で活躍する人物へと将来をつなげることを目指します。映像、デザイン、マスコミ関係の職業に就きたい生徒に適した授業内容を展開しています。美術大学の映像、メディア・デザイン系学科や、一般文系大学の社会情報、メディア・コミュニケーション系学科への進学を希望する生徒に向いている学科です。
 

 

映像芸術科・カリキュラム

カリキュラム


映像芸術科 専門科目カリキュラム(2024年度)

1

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
共通 必修
美術Ⅰ
工芸Ⅰ
映像技術 CGⅠ 映像鑑賞

2

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
必修 専攻 選択 共通選択科目
映像概論 CGⅡ
メディア表現Ⅰ
アート・アニメーション、シナリオ創作、素材研究 共通選択科目から1科目選択可

3

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
必修 専攻 選択 選択科目
映像処理 CGⅢ
メディア表現Ⅱ
イメージ表現研究、
鑑賞研究、
映像媒体論
共通選択科目から2科目以上3科目まで選択
 
 
1年次:インプットする。どのような表現か学ぶ
映像表現の方法や歴史を実習や鑑賞を通じて学びます。映像の読解力、基礎的な表現技術を身につけます。 
クラス単位で、体験的に映像をつくる方法を学びます。様々なメディアに触れ、適性を探します。 
授業:写真、動画、CGなどの映像表現の基礎を学びます。映像の見方、作り方を知る1年間です。 
 
2年次:リサーチする。どうして表現するのか探る
自分が触れてきた映像表現や、制作する作品について客観的に考察します。選択授業では実習を中心に表現を研究します。
授業:基礎的な課題から、自己の考えを見つけ取り組む課題へと変わります。専攻はCG又はメディア表現から1つを選択します。

3年次:アウトプットする。伝えることを学ぶ
進路に向けた活動が始まります。学習や実習の内容も次へのステップに活かせる展開を組んでいます。自己のメッセージを相手に伝える学習です。授業では公開を前提に映像作品を制作します。発表の経験を積み、プレゼンテーション能力を伸ばします。
授業:前半は「卒業制作展・発表会」に向けた取組。後半は、活動をまとめる課題へと移行します。授業内では「プレゼンテーション」「ポートフォリオ」の実習を行います。「伝える方法」を学ぶことは、推薦入試や総合型入試などの進路活動にも直接活用できます。


映像芸術科 専門科目紹介1

専門科目の授業内容

 
3年間の一貫したカリキュラムで、自分の「伝えたい」ことを、様々なメディアで表現できる力を育成します
 

<必修>

必修授業はクラス全員で学ぶ授業です。1年次は「0」からのスタート。映像制作についての基礎知識、技術を習得します。2年次、3年次の必修科目では、卒業制作展などの学科行事を題材に「発表」することを学びます

 1年次:インプットする(どのような表現か学ぶ)

映像技術(4単位)
個人やグループでの制作実習授業です。主に写真作品の撮影や、動画作品の企画、撮影、編集についての基礎的な表現方法を学びます

 

CG1(2単位)
コンピュータを道具に「描く」基本を学ぶ授業です。 ドローソフトでの描画、フォトコラージュ、アニメーション演習などを実習で行います。

 

映像鑑賞(2単位)
短編映画の鑑賞を中心に、映像の読み方を学びます。 映像の歴史や、背景を知ることで、表現の幅を広げる授業です。課題として、感想文や、研究レポートがあります。


2年次:リサーチする
(どうして表現するのか探る)

映像概論(3単位)
映像技術で学んだことを基礎に、自分が触れてきた映像表現や、制作する作品について客観的に考察します。実習では、写真作品や動画作品を制作します。また、作品研究などが含まれます。

 


3年次:アウトプットする
(伝えることを学ぶ)

映像処理(2単位)
映像技術、映像概論で学んだことを発展させ、自分が触れてきた映像表現や、制作する作品についてまとめます。卒業制作展では自らの作品について発表を行います。また、社会に向けた作品展示も含まれます。

 

映像芸術科 専門科目紹介2

<専攻> 映像作品を研究し、作る

2年次から「CG・メディア表現」に別れての実習授業「専攻」が始まります。この専攻は3年次になっても継続して学ぶ授業です。社会人講師の先生の指導で、2年間で数多くの作品を制作します。
 

CGⅡ・Ⅲ
(4単位×2年間)


2年次:グラフィックデザインの基礎や、モーショングラフィック実習を通じ、静止画、動画作品制作の力をつけます。
3年次:各自の企画で、イラストレーションやCGアニメーション作品を「卒業制作展」に向け完成させます。

 
 
メディア表現 Ⅰ・Ⅱ(4単位×2年間)

2年次:写真、動画表現を映像メディアの芸術表現として一体的に捉えて学びます。
3年次:写真又は、ドラマ作品などを各自が企画し制作します。グループ制作では撮影スタッフや、役者もつとめます。
 
 
映像芸術科 専門科目紹介3

<選択:2年> 表現を広げる

2年次の選択は「専攻」とは別の実習中心の授業になります。個人やグループでそれぞれの作品制作にチャレンジします。実験的な試みは、自分の新しい表現力に出会うチャンスとなるはずです。(3つの科目から1つを選択します)
 
 
アートアニメーション(2単位)
アニメーションの歴史と共に、各種の技法を体験的に学びます。手描きアニメーションだけではなく、粘土(クレイ)や人形アニメーションなどにも挑戦できる授業です。

 

シナリオ創作(2単位)
文章による映像表現の授業です。物語を構造的に学びます。各自の映像表現力を高めるでけではなく、人に伝える文章の構成力を伸ばします。

 

素材研究(2単位)
色、光、音、動きなど映像表現に欠かせない要素の働きを表現をとおして体験的に学びます。スタジオ撮影などにも挑戦できる授業です。
 
映像芸術科 専門科目紹介4

<選択:3年> 映像を文で語る

3年次の選択は、映像を題材に文章表現力を伸ばす授業です。それぞれの研究課題に、レポートや小論文で答えます。「書く」力は、進路実現に必要な能力の一つです。(3つの科目から1つを選択します)
 
 
映像媒体論(2単位)
映像メディアについて考える授業です。ディスカッションや、プレゼンテーションで自己の考えを他者へ表現します。また、論評文の読解や、論文の書き方を学びます。

 

イメージ表現研究(2単位)
映像の造形実習です。絵や文章でイメージした映像を伝える構想デッサンの演習を中心に行い、自己の研究発表を行います。美大(メディア系)の進路対策に対応した課題を設定します。

 

鑑賞研究(2単位)
映像作品を題材に、表現の読解力を鍛えます。作品鑑賞後に作品研究を行い、小論文や、ディスカッションに臨みます。自己の考えをまとめるだけでなく、他者の意見を聞くことで解釈を深めることができる授業です。
 
 
映像芸術科 学科行事

学科行事

校外学習(フィールドワーク)
カメラを片手に街を散策。テーマに沿った写真を撮影するフィールドワーク。東京隅田川周辺や、横浜などを取材します。(1年次・3年次)

 

校外学習(施設見学)
美術館での企画展を中心に、幅広いジャンルの表現を鑑賞します。過去の見学施設:東京都現代美術館、写真美術館、印刷博物館、チームラボほか。

 

写真コンテスト(四つ葉祭)
1〜3年次全員が同一テーマで1作品出品する校内写真コンテスト。四つ葉祭では一般来場者投票による「四つ葉賞」を発表します。

 

卒業制作展
3年次「映像処理」
各専攻の前期自主企画課題(卒業制作)を校外施設を利用し公開します。静止画作品だけでなく、動画作品やポートフォリオなども展示します。

 

卒業制作発表会
3年次「映像処理」
所沢ミューズやウェスタ川越を会場に、各専攻で制作した映像作品を発表します。上映会、作品プレゼンテーションの企画運営を行います。

 

体育祭(応援パフォーマンス・クラス旗)
6月ごろに行われる体育祭ではクラスごとに応援パフォーマンスと応援旗を披露します。ダンスや演劇などにクラスが団結して取り組みます。交流が深まるイベントです。